飛出し絵本の旅…

帰国の日、ホテル近くの枯葉の敷き詰められたペール・ラシェーズの墓地を巡れば晩秋の淡い光の中でゆっくり時間が流れていきました。

何時もながらぎりぎりまで仕事して慌ただしく日本を飛び立ち、一夜明ければあの流れる雲になって…この二十日間、深まる秋の中トルコから始まる旅で飛出し絵本のようにいろんなドラマが展開しました。

私の方は10年目の区切りに再び帽子作り宣言!?例年と変わらず、否、例年以上に展示会に疾走した年でした。

重なった展示会後一週間で全ての仕事をこなしようやく深夜の飛行機に飛び乗って…降り立った早朝のイスタンブール、ふう~っと深い深呼吸。

今回は長女が名乗りを上げ同行、青色吐息で始まった旅トルコ~イタリア~フランス秋に彩られた二十日間を満喫しました。

この娘との旅は彼女が長旅の途上ブエノスアイレスで危篤?になりアルゼンチンまで迎えに行った帰りボリビア、ペルーを巡って以来…個性派?の娘との旅は結局同じ気質を持っている者の「共鳴と反発」に笑い転げての旅でした。

私も彼女も美味しいものは皿まで舐め尽くす派!で旅は濃厚な美と美味と哀愁と愛に満ちて…生きている事の素敵さをあらためて実感した日々。

トルコのブルサでメヴレヴィ―修行僧の瞑想的な旋舞に魅了され、イスタンブールに帰った日道端で10年前出会ったエミンに偶然再会…その造詣深い彼の話が染み入りました。

トスカーナで探し回った挙句諦めていたパーリャが思わぬ形でどさんと手に入ったり、まるでフェリーニの映画のようにローマで出会った魅力的なアンドレアやぺルナ。古代の遺跡に紺青の空美しい金の月、手を広げこの人生の休暇に酔えば陽気な現代が笑い掛ける…

フランスに入って独り北のナンシーへ婿の父親の墓に詣でました。10年前は彼がベルダンの街を案内してくれたっけ。もう冬の気配が降りたお墓に佇めば涙…皆の分もたくさんのキスを置いて。

小粋なパリの街で少し変で純なローランのご招待…最後の夜にバーレスク!小粋なショーに地元のみんなと大盛り上がり「愛しきパリ!オ-ボワッ」

まだまだ旅の余韻の中で猛ダッシュで仕事に入りました。すぐそこに福岡の展示会!

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