あの流れる雲のように・・・私のバカンス!

転院、そして退院!
今年のバカンス・・・足首骨折から二か月、リハビリへの転院から無事帰還!
空に流れる雲を見ながら過ごした夏でした。
ようやく空きが出来て移った新たなリハビリ施設はまるでホテル・・・また新たな人々との出会いでした。
たまたま同じ部屋には80をとうに過ぎた方々・・・
リハビリのきめ細やかな施術に励む青年や
昼夜を問わず介護の若者がそんなお年寄りに優しく呼びかけ丁重な物腰、下の世話まで・・・頭が下がります。
寡黙なその若者に「あなた本当に優しいのね」と声をかければ、戸惑いながら
「心はぐちゃぐちゃです。・・・そう見えますか?そんな事に気付く人もいるんですかね…でも有難うございます。」
思いがけない彼の言葉が突き刺さる。
彼の中で払拭できない何かがあるのだろう。
今世で問われる介護に携わる方々が抱える問題が垣間見えるよう・・・。
人が人を支えるのは大変な仕事・・・
手応えが分からず、まして先の見えない仕事に行き詰まりを感じたりもするのだろう。
夜勤明けの女性は昨日から一時間半の仮眠を含め17時間働いたと言う。
大変なお仕事を目の当たりにしている。

ガラス張りのリハビリ室から連なる山々の上を大きな空が広がる・・・
その雲の流れを見ながら、ひとり過ごす旅の感覚を思い出していた。
眺望の素晴らしい食堂でお喋り、好むと好まざるとは言えリハビリ施設の患者は人生の休暇中。
私は「骨折って骨休め!」なんて悠長な事言ってたのに・・・
それを支えてきださる方々の日々を想う。

ここに来てリハビリの成果著しく、急速に術後の足も回復し一昨日退院しました!
年齢も背景も異なる人々が寄宿舎のように共に寝起きして、いろんな方の人生に触れました。
思う様にならなかった・・・けどね、と寂しく微笑む人、
ある人は背負い込んだ荷が重い筈なのに「これが・・・私の人生…」と目をきらりとして笑った。
腹を括っている人は全部のみ込んで微笑みます。諦めとは違う・・・それでも生きる…の姿勢なのです。
一人ゞの人生が今静かに私に語りかけます。
いろんな人がいろんな想いで今を生きている・・・そう感じさせてくれた深い私のバカンスでした。

さあ、10月の札幌に向けて「私」始動!

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