雨の中

昨年末のアジアの旅行以来、展示会ついでの夫と二人旅・・・6月末札幌~東京を経てようやく帰宅。
夜毎の飲み会でもうヘロヘロでたどり着いた我が家の庭はジャングル⁉
飼い猫のミュウミュウを預かって頂いてた裏のお婆ちゃんや角の猫好き夫婦に手土産持って「ただ今‼」
ミュウミュウ嬢は「もう、何処へ行ってたの!」お冠です。
さてさて明後日には私達の帰りを待って遠方から来客あり!先ずは大掃除だな。
・・・と思ってたのですが、どうも二人とも変。
体中が痛くてひどい疲労感、おまけに尾籠な話ですが半端なくトイレに駆け込む!
どうやら無菌状態のような海辺から人ごみに出て何かしら質の悪いウィルスを頂いたらしい。
この年で詰めて仕事して、ようやく札幌に着いて展示会中ずっと立っていて夜はわいわい飲んで・・・
楽しかったけどこれを東京までやってしまったのだから当たり前でしょう!!
日南の友人が入院してるというのに見舞いにも行けません。

一年半ぶりの夫の友人H氏、嬉しそうに大きな土産物抱えてやって来ました。
途中で監督の名前忘れちゃならじと本2冊まで持参で「今夜は映画を語るぞ!」の構えです。
三時間が過ぎたあたり・・・夫がエクソシストのように宙に吐しゃ、そのあとふらふらしながらベッドにダウンです。
「こんな場合…僕、失礼しなきゃいけないよね」「良いよ、気にしないで…久しぶりだから」
私が無理してそう言えば「あ、そう・・・」とばかり私がお相手で2時まで‼「今夜、楽しかったなぁ」
良い奴なんだけど空気読めない男のセリフ「あなたがTを大事にしてあげて…」だって‼
そもそも私も夫と同じに、否、もっとひどい状態だった!
けれど女は長期留守の家の掃除に買い物、酒の肴にうるさい夫用の料理に残った仕事の整理して…
その傍らで夫はうんうん言って寝てるだけ。(それでも飲むんです!)
だけど女には頑張らなきゃいけない状況は頑張り通すのです!
私はこの我が侭な甘っちょろい男に鍛えられて鋼の女になりました。

私達の体調のひどい時期と丸被り、その間雨が降り続けました。
20数年ぶりの豪雨で警報が鳴ってます。
全国放送で日々「アイラ…」が連呼されたらしく、その音に反応して全国から見舞いのメールや電話。
降水量はあの災害時に匹敵するものの大した被害が出なかったのは幸いです。
友人が退院したとの電話。彼女の夫H氏は早朝の内にあの雨の中を走って迎えに行ったらしい。
大事にされてますね。私は・・・大事にしてます!だから私も大事にされたい!

雨が上がりました。梅雨も明けたのでしょう、青空ににょきにょき雲!
あれから・・・薬が効いたのか夫T氏は「よく頑張った!だから自分へのご褒美」と早朝から釣り!
自転車しか乗れない夫のために餌買いに車出してそのまま海へ送って・・・いい気なもんだ。
昼過ぎお腹すかした極楽とんぼ殿のために早めに仕事切り上げお昼を用意すれば・・・
彼は真っ赤に焼けてへろへろで帰り着いて・・・「なぜこんな目に…」泣きそうでした。

札幌の桃ちゃん、愛ちゃん、マリちゃん、可笑しなタカハシも・・・あれから随分日が経ってしまったよう。
皆変わらず・・・三年ぶりの札幌は手を広げて待っててくれました。
ここでまた新たに出会った人達も含め、この大地に暮らす人々の温かさと品性を感じます。
嬉しい事に今年晩秋に「もう一度!」とまたこの札幌で展示会が決まりました。
勿論、馳せ参じます!何だか札幌、近いなぁ。
東京では夫T氏の中学時代の友人達と飲み!!本当に嬉しそうでした。
またKご夫妻が良いんだなぁ。皆仕事をリタイヤして、まだ元気で‼
こんな時間はもう長くないと知りつつ、他愛ない話に笑いが弾けます。
こうして私が仕事していける限り・・・って事か。
だから元気で頑張ります。
T氏よ、貴方の愛妻をもっと大事に‼

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