温かな初春…お喜びを申します。
昨年も展示会を駆け足で駆け抜けて秋のドクターストップまで・・・また目まぐるしい一年でした。
「今年はこっちの家でゆっくりしたら?」そう声を掛けてくれた日南の友人宅で師走から明けて三日まで過ごしました。
姉のようにまめまめしく気働き、世話をしてくれる友人…何時も「動きます!はい」が私のはず、姉妹のない私がこんな風に態度でかく甘えてぐうたら出来てるなんて!
「妹だから!」時には姉?が我がまま夫T氏にお説教し、私の体調を気遣ってくれる友人夫妻…感謝です。
三十年前、彼等の店に飲みに行くようになって・・・彼らが店をたたみ、移り住んだ日南の家を私が設計したことが機縁です。
一人息子を亡くし、すでに親兄弟を失くした彼等には私たち家族はもう身内同然、子供らの恋愛事情まで知り尽くしてる彼等です。
その夜、夫の好きな酒の肴がわんさか用意されて4人で格闘技観ながら気炎を挙げ年を越しました!
リビング前に広がる海を眺めながらゆっくりだらだら過ごし・・・「もうあと十年…だね」互いにそんな言葉。
何かと価値観が合う友人夫君のH氏が憮然と「世の中、ちっとも変わらない!もうどうでも良いって気分だよ」と。
「でも・・・ね」とそこにしつこい私達夫婦が絡みます。話はあのグレタちゃんに移りました。
戦火にまみれる事もなく過ごしてきた私達世代、今地球の存続自体が影を落としている…それで良いの?
「だって僕らはもう何もできない!」と彼。話は白熱していきます。「声を上げることはできるじゃない!」
不安を抱えた次世代・・・誰が地球をここまで追いやったのか・・・
あのグレタちゃんが我々の世代になる頃、地球はどうなっていんだろうか。
私達は隣に繰り広げられる戦争を横目にシュプレヒコールの中で、それでも安穏と過ごした青春の時間がありました。
学生運動に燃えた連中も企業戦士となって「物」が行きかう世界に身を投じた結果がここに行きついた訳です。
豊かさとは何か・・・うかうかと見過ごした大きな付けを残したまま人生の幕を引くなんてできません。
そんな事をがんがん語り合った正月でした。
我が家に帰り着いて・・・何時もの日々が始まりました。
春の香しい匂いに喜び、夏を迎え、また落葉の秋から冬へと・・・これを今年で70回過ごす訳です。
でもこれからの一年一年は互いに時間を愛しみながら大事に過ごそう・・・言わずもがなの言葉が過ります。
私は何時終わってもいいほどに人生を楽しみました。40代・・・一人旅を始めた頃は北アフリカを巡りました。
アラブの春に始まりISまで拡散し、今は遠のいて訪れなくなったイスラム圏・・・一緒でした。
国情、宗教…様々違いがあっても、いろんな所でいろんな人達が同じように泣き笑いながら生きていました。
トップに君臨する人たち・・・戦争をしたがる人達がいる!人の物さえ欲しがる人がいる!
私はケチが嫌いです。精神もケチになる・・・気持ちさえ分かち合う事を惜しむから!
これからも難を逃れた人がもっと地球を彷徨い、受け入れた側にもいっぱいの矛盾が生じるでしょう。
でもあなたがその立場だったら?
でもちょっと微笑んで席を譲る・・・それだけで人は笑みを交わし互いに温もりを感じるはず、まずそこからです!
この地上に舞い降りる季節の美しさ・・・これから続く子供らが穏やかな日々の中でそういう日々を享受できるよう私は声を挙げます!