大事なもの・・・

若葉の香る頃には…と思っていたのに、コロナが今まさに烈火のごとく世界中を巻き込んでいきます。

あれから大事な友人に突然の宣告、それは思いもかけない重い物でした。

とうに実家を失くしていた私にとって姉夫婦のような・・・仲間。

季節ごとに詰めて仕事し、展示会が終われば解放感で夫婦二人で日南まで山道を飛ばして2泊3日のエスケープ。もはやここが私の実家です!

出会いから30年あまり…最初は彼らの店の客として、その後一人息子を亡くし失意のままに隣県へと移って行った彼らに私たち家族が絡み

何時の間にか深いきずなが出来ていました。

二組の夫婦、癖の強い4人が70を超えて尚わいわい気炎を挙げ夜ごと語り明かし飲み明かす。

「もう幕もすぐだね…だから最後まで楽しもう!」なんて人生承知しているつもりでした。

そこへ唐突に出口?らしき誘導スポットライトが・・・先月、4人元気で私達夫婦の結婚記念日を祝ったばかりです。

 

そしてもう一組の大事な友人・・・夫の高校時代の友人二人と夫に私が加わって四人、今でも夢を語り合う熱い仲間です。

恒例の我が家での飲み会も、何時の間にか夏と冬2回それぞれ親の介護のために帰省した彼らと駅周辺の飲みになって・・・最終電車でそれぞれの実家へと散ってゆく。

彼等との付き合いももう半世紀・・・けれど精神のまっさなら彼等と語り合うとボルテージは上がりまだ青春真っただ中です!

その一人が大病に・・・

自ら望んだ道・・・今は実績と評価を得られ、彼が見晴らしのいい所に辿り着いた事を私達は喜んでました。

時おり私達夫婦が彼の住む街に出て行けば破顔で迎える彼の持て成し!その度迸る友情を感じました。

何時も精力的に走り回り疲れ知らず、夢と愛に溢れていた彼に病と言う形で休息が訪れました。

昨秋から続く私自身の体調においても・・・互いにそれを受け止めなければいけない年齢になった事を思い知らされました。

ただ大きく仕事をしていた彼の替わりはいません。

だから今休むわけにはいかないというジレンマとの彼の葛藤に加え今回のコロナです。仕事の激減・・・これは彼にとっては二重の責め苦です。

私達夫婦は何もしてあげる事が出来ず、何れも半年前には考えられないこの状況に胸を痛めています。

 

そんな友のため今私達のできる事は・・・とパソコンに向えば横で日々テレビから流れる深刻なコロナ蔓延のニュース。

既に医療現場から警告としてこの二月余り言われていた事で事態は日々悪化に向かっています。

国のちぐはぐな対応に苛立ちながら見上げた窓の外・・・淡い春の花が咲き乱れ、不思議なほどのどかな春の気配に包まれています。

このコロナウィルスが地球上を席巻し、その後の世界はどうなっているのだろうか・・・目にみえない漠とした不安。

先の大戦の後、二分していたある思想の衰退は確信となり経済発展があたかも精神的支柱として人々は猛進してきたようです。

結果、地球温暖化が進み、格差社会に疲弊し小さな亀裂は大きな歪みになって・・・そして今人類はその崖っぷちで未知のウィルスに飲み込まれています。

大きな時代の終焉を迎えようとしているのでしょうか?

「何が大切なのか、何が豊かなのか・・・」政治にはまっとうな理念が必要です!

大きな犠牲を払ったからこそ、残った私達の手でこの地球をもう一度リセットして次世代へ渡さなければと思います。

 

 

 

 

 

 

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