薔薇とスティホーム

ロンサールなど幾種類もの薔薇の花が咲き乱れて、そうそうと風が吹き渡ります。

もうスモークツリーがぼわぼわと咲いて白いねむの木ルドンがぼっと夕闇に浮かびます。

新緑でブロッコリーのような山々・・・遠浅の海は何処までも青く空に溶け込みます。

こんなに美しい季節なのに・・・世界中が家々の扉を閉めてコロナに怯えます。

一月、コロナ発症からこの世界は一変しました。

大戦も知らず過ごしてきた私達世代には世界を巻き込んだ初めての黒い時代のうねりです。

私の展示会も神戸についで5月の札幌、6月の長崎も取り消しが決定…多分今年はこれ以降の展示会もないな。

こんなにゆっくり家にいるのは帽子を始めて以来15年ぶりです。

元来、享楽的引き籠り族だから家遊びは得意ですが、店舗を持っての仕事の方は大変でしょう。

政府の対応はあれほど各方面から警鐘がなされていたのにアタフタとするばかりで・・・全てが裏目に出ているようです。

コロナに掛かった方も、仕事を失ってしまった方も思いもかけない人生の試練です。

せめて傷みが均等になるよう、皆で支え合う社会でありたいものです。

 

こんな時に大事な友人達が重篤な病に・・・。

後戻りできない病気もある・・・それでも笑って「元気でやっていこう!」そう言って励ますしかない!

だから私達仲間は目一杯”楽しい!”を小箱に詰め込んでせっせと届けましょう。そして一緒に笑おう!

生きる事を楽しむ!皆で免疫力を上げて最後の一ひねりまで「人生素敵!」を展開しよう。

そしてこんな風に私達もいつ何時そう宣告されてもおかしくない領域に入ったわけです。

「ご馳走様…」と言えるほど人生十二分に楽しんだけど、

お知らせが来てしまったら抗うのではなく受けて咀嚼!全てを咀嚼して、次の一歩が出るんですよね。

仲間たちと愛するパートナーのためにまたもうひと踏ん張り楽しまなきゃ!です。

今この私達の友人のために子供らがサプライズで素敵な贈り物に取り組んでます!彼等も随分可愛がってもらったからなぁ。

こうして今の状況でできる事!

パリ、島根、東京、千葉と各地に散らばった子供らが一つの歌をパーツで歌ってダンスして私達の友人を励まそうって魂胆。

替え歌は彼にぴったり、我々のダンスと歌に彼も笑い転げてくれるはず!思いついてくれて有難う!

彼等の愛がどんなに励みになるか!こういう時、人生を楽しもうとする子供らの多いのは戦力になります。

私達世代はしみじみ人生を語りましょう。若い彼らは愛を弾力に変えて私達の友人を称えます。

人生にはどちらも必要!だけれど彼らの選んだテンポの速い洋楽に私達夫婦は酸欠状態!今ひたすら練習・・・。

最期はダンスのビデオ撮りだって?「入ってこない!」もう夫は萎えています!

みんな、有難う!私は頑張りますよ。音痴な私が掴めない歌に食らいついています!

そんなこんなで孫君のお誕生日がすぽんと飛んでいました。

ごめんね…慌てて遅ればせながら奮闘!何でも持ってる4歳児には…そうだ紙芝居!

だから一昨日からその劇場作りに二日間奮闘。できました!我ながら「どんなもんだい!」

プレゼントするためなのか、果たして工作?で遊んでるのか・・・。そんな私のスティホームです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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