今年もまたクリスマスがやって来ました！

年明けて早々、蔓延を始めたコロナウィルス！これがパンデミックになるなんて・・・

皆恐れ戸惑いながら春が過ぎ、うだる夏が過ぎて秋に見えぬ敵はまたにやりと笑うように二波、三波と襲来！

政府の対応はご都合主義の的外れ！何やってんだよ・・・

けれどみんなこの冬を、この一年を頑張って乗り越えよう！

 

７５年前、世界中を巻き込んだ先の大戦が終わり、私達の親世代は焦土化した大地から逞しく立ち上がりました。

私達世代は「戦争を知らずに僕らは育った～」なんてフォークソングが軽やかに流れ

学園闘争のシュプレヒコールの飛び交う時代を背景に、そんな青春を謳歌してまばゆい世界を追いかけて来た。

あれから時代は急速に変化して・・・そして今進化し過ぎた時代に戸惑っています。

私達が求めっていたものはこれ？「大事なものを忘れていませんか？失くしていませんか？」

 

もう二十数年も前、日本はまだ前のめりの経済大国？になろうとしていた頃・・・

旅を続けていた私はその夜ローマの小さなテーブルがくっつかんばかりに並べられ賑わったトラッテリアで独り食事…。

だからこんな時は人寂しくって隣のテーブルに微笑み声かける。

「どこから？」「ポーランドだよ」感じ良い二人の男性…彼等は大学の理数系の助教授でローマでの学会に出席したのだと言う。

互いに自己紹介した後、もう楽しいおしゃべり・・・。

そのうち一人が「僕らはね、日本を目指してるんだよ…だってあなたの国の復興はすごいでしょう？」

「確かに・・・」私は訳知り顔で言ったんだと思う。

「けれどその復興から私達が何を得て何を失ったのか・・・結果がここにある。それを参考にして」続けて言った。

すると彼は

「それはあなた方が『得た』から言える事でしょう？僕らはまだ登り始めの過程にある・・・まだ貧しいのだ。

誰だってまずお腹を満たそうと思うでしょう？」

私は言葉を飲んだ。みんないろんな国の事情を背負ってる。

 

あれから21世紀に突入しても世界中に未だ飢えてる人、戦いから逃げ惑う人、理不尽な扱いを受ける人々etc・・・

歴史を学びながら私達は何を生み出してきたのか？何にもましてこの地球自体が不整脈を発信している。

人間共の歴史なんて地球誕生から見ればあくびほどの時間・・・

地球上のすべてが共生し合って幾百万年もゆるぎなく繰り返してきた四季。

けれど今、人間の「発展」という名の強欲が追いつめて、この摂理に今黄色のランプが点滅している。

少し不便で少し細やか・・・「少し足りない暮らし…」そんな世の中に戻ったら、それは不幸？

「何か豊かで何が貧しいのか…」ウルグアイのムヒカ前大統領の言葉が染みわたります。

そう、政治には何より理念が必要です！

これまで共生し続けた地球、人間共が豊かさを追求した結果がこれだったなんて・・・。

もう宗教もへったくれもありゃしない、２０世紀の付けをきっちり清算しなければ！今大きく方向転換する時です。

それで地球の健康が戻るのであれば私は諸手を挙げて挙手します！

 

クリスマス・・・

幼い日、まだ日本も貧しく小さな火鉢で暖を取ってた時代です。

田舎町では周りにツリーを飾る家などなく、クリスマスなんて遠いよその国の夢物語のよう・・・

そんな頃母が買ってくれたオーナメントの小さなサンタさんやトナカイに胸ときめかせ、兄と二人雪に見立てた綿を飾ったなぁ。

その様子を母がにこにこしながら眺めてた・・・あの時母も幸せだったのでしょう、幸福な思い出です。

だから

何はなくともわくわく素敵なクリスマスでなくっちゃ・・・私も子供らとそんなクリスマスを過ごしてきました。

2匹の犬と13匹の猫がいて四人の子供ら・・・そして友人達。

犬がオーナメントをくわえて逃げたり大騒動！大きなクリスマスツリーの下に一杯プレゼントを置いたっけ。

彼等の巣立った今、賑やかだった我が家を思い出しながら今年もクリスマスツリーを飾りました。

ツリーの点滅がまたその幸福を運んでくれます。

今年はずっと続けて来た恒例の不良老人？のクリスマス会もコロナで出来ませんが

今や膨らんだ家族、１５人分の贈り物！ささやかゆえに頭をひねって取り寄せ、せっせと梱包しリボンを掛けました。

お財布軽く、心温かく・・・これで締めのイベント準備完了！

今年はいろんな事が巷であったけれど、こんな想いがまた幸福を運んでくれます。

子供らもそれぞれの地で温かな巣ごもり・・・私達がそうであったようにきっと素敵なクリスマスを迎えるでしょう。

世界中、キリスト教徒である人もない人も暖かで幸せな日になりますように…