二つの贈り物・・・

夫から3日遅れで・・・6月2日は私の誕生日!何と74回目です。夫婦共に双子座!ややこしい星座の二人です。                                例によってまた2泊3日で宮崎まで・・・姉のような友人夫妻と友人H氏が心を込めて祝ってくれました。夫の誕生日に家を空けて私の誕生日に家に帰り着くと・・・末娘からの贈り物が届きました。

この日・・・人生最高の贈り物と最悪な贈り物が降臨⁉だったのです。

先ず末娘のプレゼントを開けました。                                   「ALL ABOUT MY MATYER」「ALL ABOUT MY FATHER」裏表つづら折りに、一冊に丁寧に仕立てられた私達二人への想いへの本・・・泣けました。私達母娘、お互い似た気質を持ち、選んだ男の趣味まで似てるという・・・その娘からの贈り物です。革紐を解いて私側「ALL ABOUT MY MOTYER」の表紙を開ければ、私が何処かに迷い込み探していたあの写真がそこにあったのです。まだお座りしか出来ない私が母と兄と並んでひな壇の前に座っている私の一番古い写真です。そう言えば昨年娘親子が秋夫の美術館での展示会に合わせ帰省していた時、彼女は何やら一杯アルバムを広げていた。てっきり自分の写真を探しているの思ったその時に、こっそりカメラに収めたのだろう。つづら折りの各ページごとにそんな写真と色んなメッセージがレイアウトされ添えられている。「ママってさぁ・・・」日頃その娘から指摘されるような粗忽な私へのお小言ではありません。そんな風に思ってたの?過分な愛の言葉・・・その心あるメッセージに泣けたのです。裏面の夫の方も同じように生れて間もなくの写真からページごとに写真とメッセージ・・・これも父親の人格を明快に分析、真摯な愛で受け止めている。私達ちぐはぐな親らしくない二人を正確に咀嚼し、余りある愛で照らしているのだ。

この日、この娘にすぐに「有り難う・・・」が言えなかった・・・泣けたから。昨年、本仕立てになっているバースディカードを見つけて私がこの娘に送った。「あなたはこんな人・・・」そこにいろいろ書き込んだことがあったっけ。そう言えばあの日娘は「何言ってるの・・・泣けた・・・よ」と電話の向こうで小さくそう言ってたっけ。それで今度は倍返し⁉のこれを思い立ったのだという。私はこの器用な娘に製本を習った。あれから私は何かの記念には本仕立てにして人に差し上げることが出来るようになった。けれどそれはその10倍返しも及ばないほど素晴らしく・・・また愛に溢れていた。私も夫も元来自分大事!4人も子供を育てながら、子供のために・・・という暮らしではなかったと思う。とてつもなく我が儘だけれど真が無垢な父親と楽しさ見つけで気ままに暮らすいい加減?な母親の元で、子供等も勝手にそれぞれ自分の好きなことにのめり込んで・・・一緒にわいわい言いながらご飯を食べる。皆勝手に文句を言い放ち、ひっくり返って笑い、本気で喧嘩した。私達は親子を超えて雑居家族⁉だった。あの頃細かった我が家の春楡の木もそんな雑音を聞きなら今は森の中の大樹のように育ってしまった。あれから彼等が家を出て・・・家庭を持ち、それぞれの地で自分の人生にどっぷり嵌まって暮らしている。皆が家を出て寂しいか・・・って?広くなり過ぎた海辺の家はまた快適!恋愛期間の短かった夫と二人・・・同棲を楽しむように暮らしてます。だから子供等が出て行って寂しいなんて思ったこともなく、二人アトリエで仕事した後はゆったり時間の幕開け・・・未だに友人等とあの学生の頃のようにわいわい楽しんでます。まだ人生現役なのです!子供等からみれば「もっと孫のこととか気にならない?」余所と比べたら私達夫婦って、親としては物足りないんだろうなとは思っていましたけど・・・でもそれをこんな風に肯定的に受け止めて愛をちりばめてくれてた。子供みたいな両親に育てられ、そのDNAを背負いながら彼等は清濁合わせ飲み込み咀嚼して・・・愛ある人になったんだ。紛れもなくこの冊子が私の人生で一番の宝物です!

そして最悪の贈り物!・・・この日にコロナ降臨‼です。

娘に潤んだ声で「ありがと・・・」の電話して間もなく・・・少し熱っぽい。いや、どんどん熱は上がっていく。あ~あ、また風邪かぁ!それから2日間は背中と言わず腰も痛く何度も起きる。朝が来て・・・それでも一応散歩に行くつもりで着替えたのだけれど・・・外に出て20メートルも歩いたところで雨がぽつぽつ・・・だから取り止めたけれどもまだ風邪!と思ってる。朝食の準備をして、夫が起きるまで待っている間ようやく体温計を当ててみると8度5分。だとすると昨夜は何度だったのだろう?ただ何時もと違って買い置きの風邪薬の効果もないまま、この私が食欲もなく・・・3日目になるとさすがに珍しく夫が自分で料理を始めた。やれば出来る男なのです。熱が引き始めた翌日の朝、風邪ならば三日・・・と高をくくってる私も朝食の準備をしながらこの心臓バクバクにふらつきの状況は流石に変?と思い至って病院へ行こうと決める。そして「コロナ」です‼想定外でした。田舎の海辺でプラプラ暮らしだから掛りっこない!横着にそう決め込んでいました。肺も心臓も・・・持病ある身はコロナ当初は用心していたけれど・・・根が横着者です。甘かったなぁ。兎に角なっちまった‼ 

夫は「冗談でしょ⁉」「まじ‼」それでその日から親密なる不用意な接近は避けるため、夫は離れで寝ます。ネットで色んな情報を開いてみて・・・当初コロナに掛った方々の状況からは脱しているらしい。予防注射をしてた効能は大きいだろう。こんな状況の中で・・・今度は夫まで体調不良を訴える。けれど発熱はなし・・・どうもコロナではないらしい。ため息交じりに「コロナになったら俺は皆に何て言われるか‼」我が家の家族lineでこの暴君は皆に叩かれるのだ。力なく「また寝る‼」と彼は部屋を出て行った。ははぁ~ん‼また連鎖反応って奴らしい。私が病気になると決まって彼もなる!なった気になる!そして「俺の方がもっとひどい・・・」声なきアピールを感じるのだ。だから私が体調不良になると彼の面倒をみるため私はもっと疲れることになる。故にそれを知ってる離れている家族から、友人からバッシングが起きるのだ。けれど何故か夫は男にもてる。彼の友人等は「Y子さん・・・Tを大事にしてね」してるじゃないか‼甘ったれるんじゃねぇ!私の友人等からは一斉に非難の矢が容赦なく彼に突き刺さる‼ これはまたこれなりに喧噪の中に・・・あ~あ、早くコロナ払拭したい‼

この梅雨までの一時、この両極端な贈り物を頂き・・・うれし涙と青色吐息の中で爽やかな青い空を部屋の窓から二人どんより眺めてます。

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