星瞬く盛夏に・・・

ブログはまた長い休息…7月初め末娘の子連れ出産帰省で怒涛の日々!気が付けば8月ももう残り少なくなっています。

盛夏を通り越してもう酷暑・・・そこに外出時はマスクですから灼熱地獄です。

このコロナ禍で関東からの帰省の場合はPCR検査を終えて二週間の自粛があって初めて登院できるらしい。

だから帰省は出産前後3カ月滞在に延長…二人っきりの暮らしに慣れた身にはこりゃ大変だ!

長雨がやっと止んで途端にこの酷暑です。もう朝の散歩も出来ないくらい!

雨が上がった途端、大型のプールを出したものの小さな子独りじゃ…ね。

冷茶の代わりにたまにはカルピスを・・・だから家の中で孫と二人のゲーム?

合図は「おかみさん、一杯おくれ…」舌っ足らずのあお君がもごもご言います!

「あい、若旦那・・・どうぞ」居酒屋見立てのカウンター越しに小さな手が伸びてきます。

皆のいるリビングと隣の囲炉裏の部屋が彼の遊び場!静かだった我が家に電車が走り外れた線路があっちこっち。

私は朝から料理洗濯、お買い物にお片づけetcこんなに動き回っているのに痩せる気配なし!

4歳児のあお君も当たり前のように小さなマスクで私の後をとことこ歩いています。

車を出す気配にちび君は敏感⁈他の孫達もそうだったけど「え?Yどこ行くの?」結局どこ行くにも子連れで・・・

こんな忙しない気分では絵に向かえないらしく、夫は囲炉裏の部屋のソファで毎日ひたすら映画関連の本を広げ・・・孫から「Tの部屋…」って呼ばれてます。

「約束のロボットを作ってあげなくっちゃ!」帰省早々、娘までリビングのテーブル一杯材料や道具を広げて工作教室・・・

彼女らしい手の込んだ小さなロボットのパーツまで入念に作りはじめました。

娘の気質は私の遺伝子!建前はともかく手仕事にのめり込んだら、もうずっと自分の遊びなのです。

あれから一月余りもも過ぎて・・・いよいよ予定日も近くなり、

「もういい加減に工作終わり!今日中に仕上げて!!そして子供の名前を決めること!」私の罵声が飛びました。

そして私がそこらにあった空き箱と焼酎・牛乳パックやペットポトルの蓋の目や針金のアンテナで小一時間・・・

あお君と同じ背丈のロボット焼酎マン?を作ってやると彼の眼はハート!

今日はロンロンちゃんのお誕生日!超喜んでいます。どうだい!!こんなもんですよ。工作なんてね、そこらにあるもので工夫して作るんです!

テーブルの上の丹精に作られた娘の華奢なブルーグレイのロボットが恥ずかしそうに黙っています。

 

娘は次の日から今まで候補に挙がって来ていた女の子の名まえを書いてはまた消し・・・三日後、婿殿も気に入ったという名前に決定!

今はコロナ禍・・・出産入院でも、夫さえ面会はできません。

そして深夜、いよいよ・・・何だか、そうらしい・・・病院までの付き添いは事前に許可された私ひとりです。

病院に出かける娘があお君に「ママ行ってくるね…もうすぐお兄ちゃんになるのよ…」涙目で抱きしめます。

今夜から5日間ママと会えない…以前からそう言い含めてはいてもそれがついに今夜なのです。

今まで母の愛を独り占めしてきたのに・・・あお君もうんうん頷きながら泣いています。

そして目にいっぱい涙をためた彼が私に「おねがいしましゅ」と言ったのです。

きっと母親がお隣に独り遊びに行く時、そう云うからでしょう・・・健気です。

4年前、この末娘の出産は二昼夜かかりました。

甘ったれの末娘が弱音を言わずじっと痛みに堪えて・・・何処かしら早く逝った母の面影を見るようでした。

コロナ禍で妻の実家に来れない夫のために私はビデオ当番!カメラを回します。

けれど今度は病院に着いて二時間足らず・・・この展開に覚悟の娘も呆気にとられるほど。

名前も決まっていたので誕生の瞬間に「・・・ちゃん」と呼びかけ!娘そっくりの女の子です。

おめでとう!と私は撮ったビデオを寝入っているはずの婿殿に送ります!

生まれたばかりの子はタオルに包まれ、まだ分娩台の上の母に抱かれました。

すると泣き止み、じっと母である娘の顔を見つめるのです。娘が「…ちゃん」優しく語り掛ければ分かるかのようになおもじっとみつめます。

やがてゆっくり辺りを見回しました。初めて見る外の世界を確かめるように・・・

私は母の面影を持った娘がまたその母似の女の子を…そんなこの世の巡りを感じていました。

この日から芭紅(はく)ちゃんの人生が始まりました。

 

早朝、娘の夫から私の携帯へメール・・・「愛してるよ」だって!

私ってまだ男心をくすぐるのかしらん・・・慌てた彼の送信ミスでした。

 

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