夏の夕暮れに・・・

久しぶりの遠出・・・朝、姶良をローカル電車で中央駅まで…そして新幹線、特急を乗り継ぎ昼過ぎに長崎へ到着。

半世紀前は長崎までプロペラ機で行ったけれど、今は鹿児島福岡を列車が僅か一時間半で結びその航空路線は廃止です。

例によって本を持ち込んだものの忙しない乗り換えで断念・・・久しぶりの車窓を楽しみました。

どんな地方町も半世紀経てば変わるんだろう…出島沿いに大きな建物が立ち並んで「あぁ、ここが長崎か…」

ただ行き過ぎる人の佇まいにのんびり感は否めない。

コロナ禍でこんな時だから展示会といっても最終日まで残らず…だから端からゆっくりなんて出来ないし、夜の町も足早にシャットダウン。

せめて…と起伏ある坂の町を上り下りしながら徘徊すれば、上がる息の下から若い日々の思い出が追いかけてくる。

あぁ、小さな旅がここにあった!

家を離れて日常を離れて見知らぬ町を徘徊すればただの街路樹さえ新鮮です。

わずか三泊四日の駆け足でしたが、何だか良い風に吹かれたよう・・・やはり”旅”は私のビタミン剤!

 

帰り着いて・・・夫の父の命日、ぎらぎらと夏日に照らされながら墓参り。

あの夏の日お別れして…もう35年になるなんて…一緒に暮らした日々が懐かしく蘇ります。

「Mが嫁に行くまで生きているだろうか…」そうぼそっと呟いたお義父さん。

でも相当長生きでなきゃ実現できなかったですよ!

あなたの可愛がった初孫Mはゆっくりゆっくり…三年前、海を越えて嫁に行きました。

今は義父のそんな想いを私達が…。

昨年末娘と長男のところに生まれた孫二人は私達夫婦と70も違うのです。

末娘一家はコロナ禍に家を買い、移り住んでそのまま出産帰省…夫の立会も出来ぬまま慌ただしい出産でした。

その6番目の孫娘が我が家で生まれる前日の美しい黄昏時・・・

我が家のすぐ横の河川敷…苔むしたその堤防に私が小石で「あお・はく」って落書きをしたのがそのまま、まだ残っています。

あれから行き来も出来ないまま・・・時代も変わったなぁ、

その子が携帯のテレビ電話の向こうで私達の「いないいないばぁ!」に反応して喜んではいはいして来ます。

地球温暖化でこの星が喘ぎ、悪いウィルスが蔓延し、極右の風が吹きまくろうとしている世相・・・

彼等はこれからどんな時代を生き抜いていくんだろう。

グレタちゃんの怒り、もっともです! 

私達は彼等に良いバトンを渡せなかったなぁ…

・・・・・

そんな折、夫の友人夫妻にも遅ればせながら初孫誕生・・・・

我が家にはいない素直過ぎるくらい純な友人の娘に訪れた幸福です。

「私達には孫なんて縁が無いって思ってたのに…」新米ば~ばの言葉、一家の幸せがはち切れそうに輝いてます。

だから・・・またまた私のお節介!

市松人形のようなその女の子の誕生までの物語を作って、挿絵は勿論夫に依頼!

・・・赤い布張ってちいさな冊子が出来上がりました。

その傍ら、「あぁ、あれ?も創ってあげよう!」もうお祝いしたくってまた突っ走しちまった!

久しぶりの製作にもう御祝なのか楽しんでるのか⁈(貰った先方の戸惑いなんて過りもしない!)

手のひらに収まるほどの白いおくるみの小さな小さな赤ちゃんのお人形を創って

白い羽根を敷いたガラスに収めました。

出来上がって・・・「うん?」さて、これってご迷惑⁈ でも納めて下さい!

あれもこれもみんな私の「おめでとう‼」って気持ちです。

あれから薮化した庭の草取りや剪定に二日掛けて二人頑張りました!

汗みどろに虫刺されで大きな草の山。お陰でさっぱり!

何だかんだ夕暮れ時のビールのグビっと美味しい事!う~ん、毎日良いお暮らし‼です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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