「危険な暑さ」の夏?

ただ今!夜遅くの便で帰り着きました。

 家を空けるとなると動物を飼っていた場合、そこが問題なんだなぁ・・・。飼い猫のミュウミュウは真向かいに住む小6のH君にアルバイトを頼んだ。「餌やりと植木鉢に水かけとミュウミュウに声を掛けてね・・・」可哀相なのは承知の上、だけどずっと病院やペットホテルのゲージの中では可哀相すぎるし・・・第一、気の小さすぎるミュウミュウは病気になりそう・・・。ちなみに我が家は外へも猫穴で自由に出入り可能!だからデッキに餌箱など用意して、少年H君はこの初めてのアルバイトを張り切って引き受けてくれました。夫が私の後から家を出て1週間・・・デッキのテーブルには少年がちゃんと山盛りの餌とお水が・・・食べ物には困らないにせよ訳の分からぬまま一匹取り残されたんだ。ミュウミュウは案の定家にはいず、帰り着いて家の明かりを付けて「帰ってきたよ!」のアピール!何度名前を呼んでも帰ってきませんでした。きっと怒っています。仕方なくリビングの窓を開けたままその夜は就寝。早朝リビングに入れば窓の向こうのデッキのテーブルの上にミュウミュウは寝そべっていました。でも声を掛けても素知らぬふり!抱いて家に入れてもプイッとまたデッキのテーブルへ・・・今度の出来事にすねていましたが撫ぜて撫ぜてようやく機嫌回復です。行く前に・・・今までの飼い犬、猫みんなに「見守っててね・・・」のお祈りしたけど、みんな有り難う!ミュウミュウは無事でした。

昨年初めての高松というのに、三回目・・・もう何だかすっかり馴染んでます。オーナーのN嬢も彫金家のM君も・・・そして昨年初めてこのギャラリーでお会いした方々・・・でももう友達です!主催のN嬢はお酒を飲まないから・・・(彼女なりの配慮!?)料理人に紹介してもらい予約を入れたお店まで皆私の帽子を被った麗しの女達がぞろぞろ。片原町にあるという・・・でもなかなか見つからずようやく探し出したお店が「えぇ?ここ?」まるで古い昭和の映画のセットみたいに倒れ掛けた一杯飲み屋!って風情なのだ。N嬢、予約した本人の眼がきょとんとしてたなぁ。でももう予約してあるから座るしかない!でも座る場所もない!既に入ってた一人のおっさんも女将もこのご一行に固まってる。「・・・」でもとにかく5人どうにか座った!すると熊本から駆けつけた山口小夜子似のあの麗しのY嬢・・・黒いドレスに白い肌が輝いて買ったばかりの私の帽子を被ればまるで絵のよう。壁を背にしたその絵のような彼女の横をまるで黒のオブジェのように例の、しかも至極立派な虫がごそごそ・・・誰もが「あっ!」と小さく息を呑んで・・・でも露骨にそいつの名前を言えないので「あの、虫が・・・」すると神戸から来ていたM嬢が「ヒロシです!」と言う。「なに?なに?」すると声を潜め「ゴキ・・・なんて露骨に言えないから。こんな時あの五木ひろしをもじってヒロシっていうの・・・」なるほど。という間にもうY嬢の肩の方に。慌てて彼女に指し示し場所を離れようとした時、そこの女将がみんなを店から追い出してブルーの蠅叩きで店の中を格闘し始めたのだ。先に来ていたお客はそぐわない露地につったている私達と店の中の格闘を目を丸くして交互に観ている。何てこった!結局あいつが何処に行ったか分らぬまま・・・私達美女連は小さな二階の胡散臭い小部屋に移されてずっと待たされた挙げ句、やっと現れた女将はひどく無愛想と来た!どんぶり並みの器ひとつにどかんと焼なす!それに「充分な量だと思います!」ととつっけんどんに言われ出た蛸の煮物が総勢5人で小さな小鉢一つ、親指ほどの蛸の煮物が一つの小鉢に6個ほど・・・!何だこりゃ!ここまで来ればもうギャグです!遠慮会釈ない私達の内輪の声を潜めた突っ込みに面目なく帰って行ったオーナーのN嬢・・・あれから高松泊まり組でまた飲み直し!もう笑ったねぇ・・・笑い転げてその夜は更けていきました。ちなみにみんな各地から集まった熱帯魚、深海魚たち・・・このままじゃぁお名残惜しい!って事で会発足です。                        今回のタイトルに寄せて「ぬばたまの夜会・・・」で決まりです。    

 さて高松の展示会の途中、夫と例の日南夫婦が訪ねて来てそのまま久しぶりの四人旅の始まり・・・手っ取り早く言えばH氏の快気祝いを口実の呑みツアー。コロナ期間の閉鎖的なこの眠れる長き時間・・・ある日突然余命宣告された夫君の病の重圧からようやく解放されたS嬢のたっての願いでした。コロナの始まりと時を同じく病状の一喜一憂を繰り返し・・・けれど何と今や癌ゼロ!とお墨付き。だから呑みツアー?ですが・・・良いのです!彼女にとって移りゆく車窓や何処か見知らぬ街の路地を彷徨い歩くあの楽しさ・・・ここに再び皆で来れた!高松で美味しい評判の居酒屋に行きその仕事に惚れ込み直島まで小さな船旅・・・高知では涼しさ求めて鍾乳洞である龍河洞までドライブ、倉敷に列車で渡り柳そよぐ水路を歩く楽しさ・・・その歓びに満ちていました。そわそわお洒落して・・・高松~高知~倉敷~神戸、炎天下を歩いて食べて食べて呑んで呑んで・・・夫君T氏のマックス不機嫌モードが出た!H氏のじじらもどかんと!いつものパターンを繰り返しましたっけ。倉敷最後の夜・・・あまりに韓国料理が美味しくって、もう口から溢れそうなくらい食べて・・・ようやく陽が落ちて涼風流れる夜道をほろ酔いで疎水沿いに歩ければ月が出ていて旅情たっぷりにもう良い気分・・・おっとあまりに気分良くって夜道に迷い込んだ!そこに急激にお腹に異変!?そこがホテルの近辺ではありそうなんだけれど、何せ見知らぬ街の露地・・・T氏は先にさっさと歩いてもう帰り着いているだろう。残されたH氏とS嬢は私が頼り・・・だけど私のお腹はもう爆発しそうな状況でうろうろ。お洒落して大惨事も間近!って所でホテル発見・・・「ごめんね、先帰るぅ~」と一足先に掛けだして涼しい顔してホテルのロビーを横切りトイレに直行!危なかった!!

何時ものことですが・・・ギリギリまで仕事して、素敵な熱帯魚群と楽しいひとときを過ごし・・・ぷらぷら旅に出てほろ酔いで見知らぬ街の徘徊。美味しゅうございました。ただ今「危険な暑さ」真っ盛りです!

 

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